Artwork

アイコン シリーズ
ニューヨーク滞在中にチェルシーでギャラリー巡りをした時、ギャラリーの格好良さと作品規模に心を打たれたが、それは全てでは無かった。 ⁡中には現代アートと名乗りつつも、そんなものを全く感じさせない空間や作品も多くあり困惑した。そんな中、街中に乱立する様々な看板やネオンサインを見ているうちに、その質感や存在感が、こっちの方がよっぽど現代アートではないかと思い始めた。 ⁡
一つのアイコンの繰り返しは、大量消費社会、そして記号社会の象徴としてポピュラーな素材を題材に描かれている。 ⁡
音楽ではサンプリングという技法で、ポピュラーな音楽の一部を切り取り、バックトラックとして利用する技法があるが、このシリーズをヤクモタロウはアートサンプリングと呼んでいる。 ⁡
シリーズで共通するのは”汚れ美”である。 ⁡ この作品は同系色のアクリル絵具と油絵具を使用している。アクリル絵具は背景に使用され、油絵具はアイコンに使用されている。 ⁡ 油絵具を筆ではなく、ペインティングナイフを使ってわざと均等に塗らずに、凹凸を出し、ランダムに塗る事で経年劣化をした壁面や看板のような雰囲気を演出している。 ⁡
どことなく90年代の雰囲気が感じ取れる、ポップアートの文脈を持つ作品。

 

 


MCD Black
Oil,Acrylic on Canvas
72.7 x 53.0 cm (P20) / 28.6x21.0 in
2021


MCD White
Oil,Acrylic on Canvas
72.7 x 53.0 cm (P20) / 28.6x21.0 in
2021


America Black
Oil,Acrylic on Canvas
53.0 x 72.7 cm (P20) / 21.0x28.6 in
2021

 

#ハッシュタグ シリーズ
現代社会で当たり前になったSNSで活用される、ハッシュタグやアイコン等をサンプリン グして構成される作品シリーズ。言葉は生々しく、そして変化する。常に変化するリアルでス ピーディな現代社会をハッシュタグを通してを表現されています。
⁡背景は経年劣化で薄汚れた壁面の質感を演出する為、 アクリル絵具や油絵具、クレパスを素手で直接キャンバスに塗り込み、何十層ものレイヤーを重ね合わせて制作され、さらに1層、硬めの鉛筆で数式等を落書きのように描き込み、背景が完成します。その上に、最近ではバンクシーが使用してポピュラーになった、ステンシル技法でSNS社会を象徴するハッシュタグやアイコンが描かれています。
⁡この作品には、ポピュラーやトレンド、大量生産社会、大衆社会、大量消費社会、記号社会、ヴァーチャルイメージ、儚さ、繰り返し、サンプリング、非内面的といった要素を含んでいて、ポップアートの文脈を持っています。今流行っているトレンドやSNS、ハッシュタグも永遠に存在するのかどうか、現代アートさえも。消費され消えていくのが当たり前の現代社会を象徴する作品となっています。


Oil, Acrylic, Pastel Crayon on Canvas
116.7 x 91.0 cm (F50) / 46.0 x 35.8 in
2021


Oil, Acrylic, Pastel Crayon on Canvas
53.0 x 45.5 cm (F10) / 21.0 x 18.0 in
2021


Oil, Acrylic, Pastel Crayon on Canvas
53.0 x 45.5 cm (F10) / 21.0 x 18.0 in
2021